Power Platform 要求数の制限(Power Automateの場合)

Power Platform 要求数の制限(Power Automateの場合) Power Automate
Power Platform 要求数の制限(Power Automateの場合)

Power Platformの製品には、ユーザー1日あたりの行うことのできる要求数には、制限があり、ライセンスごとに制限数は異なります。
Power AutomateやPower Appsを利用する場合にもこのユーザー1日にあたりの要求数を意識する必要があります。 (なぜ意識する必要があるのかは別な記事で記載しようと思います)

2019 年 10 月に最初に発表されたように、サービス レベル、可用性、およびプラットフォームの品質を確保するために Power Platform 要求の制限が存在します。 Power Apps、Power Automate、Power Virtual Agents、および Dynamics 365 アプリケーションにまたがってユーザーが 1 日あたり行うことのできる要求の数には制限があります。

要求の制限と割り当て – Power Platform | Microsoft Docs

1ユーザーごとの24時間あたりのライセンスごとの要求数

ライセンス ユーザー要求の制限 – Power Platform | Microsoft Docs

上記の表がユーザーごとの24時間ごとのの要求数の制限回数です。
Microsoft 365 のライセンスの範囲で利用できるPower AutomateやPower Appsですと、「6,000回」となっています。この「6,000回」は以前までは「2,000回」でしたので大幅に増えたことになりますね。
もっと回数を増やしたければ、有償ライセンスを購入しないとですね。。。

この内容は、よしだたいきさんが以下の記事でまとめてくれているんですけどね。
Power Apps、Power Automate 等のAPI実行回数の上限が増加 – 吉田の備忘録 (tyoshida.me)

Power Platform管理センターで要求数レポートが提供

ユーザーあたりの要求数の制限は、Power Platform管理センターで要求数レポートが一般提供されてから、6か月後になってから「ユーザー1日あたり6,000回」の制限がかかることになります。
2022年第1四半期からさらに6か月なので、2022年9月頃からの予定ということです。

ライセンス ユーザーまたは非ライセンス ユーザーが制限を超えた場合 – Power Platform | Microsoft Docs

今は 「ユーザー1日あたり2,000回」 なのかというと実は違います。
現在は、暫定制限で「1フローあたり10,000回」という制限が適用されています。

アクション要求の制限 – Power Automate | Microsoft Docs

上記表の低とか中とか高は、「パフォーマンスプロファイル」を表していて、ライセンス種別によって、変わってきます。Microsoft 365のプランですと「低」になります。
したがって、「24時間あたりの1フローの要求数:10,000回」となります。
ちなみこの「パフォーマンスプロファイル」は、要求数の制限だけではなく、ほかの制限にも影響しますので、どの制限が 「パフォーマンスプロファイル」 に影響されるかは以下の記事を参照してみてください。
制限と構成 – Power Automate | Microsoft Docs

パフォーマンス プロファイル – Power Automate | Microsoft Docs

24時間あたりの要求数の制限を超えるとどうなるか?

現時点では、処理がめっちゃ遅くなります。
昨日まで10分で終わってたのが、何時間経過しても終わらないという事態が発生します。
でも安心してください。24時間でリセットされるので、次の日からは普通に戻ります。
Power Automate(パワ美ちゃん)も契約条件以上に働かせられたら、疲れ果てますので、生産性低下するってことです。

ただ、よしださんのブログに記載されていますが、今後は、超過すると、超過分のお金を請求されるようです。(どういう風に請求がくるのかはよくわかっていないです)
(2022/1/30:追記)超過分の課金については、Azureサブスクリプションでの従量課金の場合のみとなります。

(2022/2/20:追記)フローの処理が遅くなる場合について以下に記載がありましたので、参照してみてください。
低速実行フローのトラブルシューティング (microsoft.com)

フローごとに1日あたりどのくらいの要求数を消費しているか確認するには?

フローの[分析]メニューをクリックすると、このフローが1日何回要求数を消費しているかがわかります。

一瞬、Power BIのロゴが見えますが、こんな感じでグラフが表示されるので、一日このフローが何回の要求数を消費したかがわかります。

補足

遅くなるだけなら、別にいいじゃんという方。ちょっと待ってください。
14日間制限を超え続けるとフローがオフになります。
「続けてスロットリングされたフロー」というのに当てはまってしまいますので、ご注意ください。

有効期限の制限 – Power Automate | Microsoft Docs

フローがオフになる前には警告メールが通知されますし、オフになったときも通知がきます。
そのあたりについては以下の記事をご覧ください。
Power Automateから自動送信されてくる警告メール

「キャパシティアドオン」を購入することで、ユーザーやフローの要求数を増やすこともできます。
詳しくは以下の記事やライセンスガイドをご確認ください。
Power Automate ライセンスのアドオン – Power Platform | Microsoft Docs

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